お知らせ
マンションの共用階段に子供用手すりを設置したいと思うweb担当。
こんにちは。
web担当です。
最近はIllustratorをメインにカタログ制作をしていましたが、ひと段落ついたのでそろそろwebとECを再開していこうと思います。
さてweb担当としての新しい試みを始めてみようかなと思います。
「?をデザインでOKに変えてみよう。」
?とは→日常における疑問。
OKとは→意味のあるもの。
この様に言葉を定義してみました。
私が気になる?はこちら↓
「その手すりは誰のための手すりなんだろう?」
イラストは子供の手が届かない位置に手すりが設置されていることを表しています。
当社は手すりの会社です。
したがって、手すりに関して皆さんが気づかなかったり気にも留めない点を注意してみていたりします。
手すりがない階段は論外です。届かない手すりも同じです。
手すりのない階段は危険です。
足を踏み外せば転落します。
一般的なマンションの階段は最下段と最上段の高低差は1.6mにもなります。
負傷だけでなく、死亡原因にもなりえます。
階段からの転倒転落は手すりがあれば防げる場合がほとんどです。
それと同時に届かない手すりは手すりが無いものと同じです。
幼稚園、保育施設、公共施設などは子供用の手すりが設置している場合がほとんどです。
問題はマンションなどの住宅の階段に子供用の手すりが設置されていない点です。
廊下手すりに子供用の手すりがある場合、足がかりになり危険であるという意見もあります。
しかし階段には当然あってしかるべきだと考えます。
マンションの共用階段に子供用手すりが必要な訳。
非常時に避難するための利用を想定するマンションの共用階段に、子供用手すりが無い現状を変えていきたいと思います。
15階建てのマンション最上階の住人が仮にエレベーターを使えない状況で1階まで階段で降りる場合、1.6mの高低差を28回も安全に降りる必要があります。
(1フロア降りるのに8段の階段を2度おります。フロア→8段→踊り場→8段→フロア)
日常生活で冷静に行動できたとしても私は不安です。
ましてや非常時に慌てず行動できるかはわかりません。
それが子供だったら一層不安です。
確実に安全に降りるために意味のある手すり設置がマンションには必要です。
なぜマンションの共用階段に子供用手すりが無いのか。
それはコストと建築基準法です。
建築基準法が改正された2000年以降に建築されたマンションの階段には手すりの設置が義務付けられています。
そのため最近は手すりが無いマンションは減ってはきましたが、高さの設定は平均的な成人が使用できる高さのみ設置義務があります。
しかし別途、子供用手すりを設置するにはコストがかかります。
設置義務のない商品をつける設計事務所、建設会社は常識的にありません。
コスト削減、価格競争の日々を生きる建設業界にはコスト増は酷かもしれません。
そこは建築主(デベロッパーやオーナーさん)が意識して設置を求める必要があると考えます。
転倒転落での死亡は交通事故の死者より多い。
2015年に交通事故による死者数は5646人。
転倒転落による死者数は7 992 人。
交通事故で亡くなるより転倒転落事故によって亡くなる人が多いのです。
もちろん全て階段での転倒転落が死亡につながった人数ではありません。
7992人のうち694人が階段やステップからの転落により死亡しています。
階段ステップでの死亡はおよそ10%です。
スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒による死亡者数が5636人ということ。
注目すべきは平坦な道での転倒で死亡してしまうことです。
これが高さ1.6mからの転落であればなおさら危険と思われます。
求めるのは必要だという気づき。
私は子供用手すりがマンションの共用階段に必要だということを知ってもらいたいです。
新築時に設置するにはコストの問題で建築基準法の改定が必要かもしれません(義務にしないと採用されないと思います)、
でも改修工事なら理事会(オーナーさん)の意思で設置が可能。
イラストで表現した問題をまずはみなさんに知ってもらえると嬉しいです。
そして実際に設置される世間や社会の流れが生まれることを、娘と息子を持つ一人の親として
手すりを扱うメーカーとして望んでいます。
文章は終わりますが、これからも定期的に発信していきたいと思います。
もうすぐ新しいカタログができますよ!