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ノンスリップ・ビニハン業界におけるボトルネック

ルートを営業するスタイルが一般的な業界

最近、一番感銘を受けた本が[the Goal]

この本は生産ラインが目指すべき道は効率なのか、利益なのかを小説仕立てで説明している良書。どんどんと改善され利益を生み出す、閉鎖仕掛けの工場の逆転ストーリーと主人公のマネージャーが夫婦関係の悪化を同時並行して改善させていくサイドストーリーも見ものです。

営業主体の私はあまり工場の生産ラインや製品化の効率を意識したことが正直少なく、興味のない分野でした。

本書で次々と課題をクリアして利益を生む体質へと変貌する様子は、非常に興味深かったです、ぜひ本編を読んで感想をカフェで延々と語りたい。

本書で度々出てくるワードに「ボトルネック」という単語ある。
マーケティング用語では課題・問題点と訳されることが多い。
一般の人でも「ネック」と略して使用して会話した経験があると思う。

いわゆる瓶の首、くびれの細くなった注ぎ口の部分である。
どれだけ容量の多い瓶でも、注ぎ口の大きさや細いくびれの部分を通って注がれるため、グラスに注げる量は一定してしまう。
どんなに容量が大きくても、ボトルネックの大きさで成果物を作る時間は制限されてしまうという意味で使われる。

工場におけるボトルネックとは、生産ラインの最終工程までにもっとも効率が悪く、時間のかかる工程、常に仕掛品が溜まってしまう工程のラインをさす。
ボトルネックの工程をスムーズに処理できるようにすれば、成果物は早く仕上がり、納期も守ることができる。

ボトルネックの処理をあげることができなければ、前工程までの部品を必要以上に作りすぎず、ボトルネックの工程をスムーズに在庫が積み上がらない程度に渡すことができれな無駄な在庫は減り、仕掛品も山積みにならなくて済む。
適正な量を仕入れれば済むので、キャッシュフローも改善される。

ざっくりと言えばこんな内容。

では私たちの業界におけるボトルネックとは?

やはり最終段階の現場での取付(納品)工程であろう。

いくら受注を増やして、部材の在庫を大量に倉庫に保管しても、肝心の現場に納期通りに納められなければ無駄になってしまう。
現場や代理店様からのクレームにも繋がり、マイナス面ばかり。

営業の受注ペーストを入り口・現場での作業を出口とすれば、お互いの処理速度がイコールであれば最高である。

実際は受注が目標未達で終わったり、繁忙期に受注した量を捌き切れずパンクしてしまったり(当社は工程管理の上でそんなミスは起こさないが)と、ボトルネックの改善または前工程の調整がうまくいかないケースが多い。

単純に職人の数を増やすわけにもいかず(職人不足は建設業界の課題)
また余剰人員は業務費(受注から納品までにかかるコスト)を上げてしまう。

私なりの解決策としては、やはり取付工程の簡素化と平準化。
職人の高い技術を必要としなくても納品ができる製品開発が将来の競争力になるのは間違いない。

ではその開発費は?
もちろん営業が受注を増やして売り上げをあげる。
職人は足りるの?
………

そう、問題はループしてリライトしてカンフーしてジェネレーションする。

しかし、目を背けずにソルファして、遥か彼方を目指したい。

明日も営業がんばるぞ。

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