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独自性のなさをカバーする営業

ノンスリップ・ビニハン手すり(樹脂製手すり)を取り扱うメーカーは複数あります。
業界トップの売上と規模のナカ工業。大阪に本社を置くYM工業、シンドウ工業。アトラスark、日中製作所(ハイロジック)、KGパルテック。後発ながら数年で全国に展開し規模を拡大しているフジ工業。ノンスリップを含む床金物専門のアシスト。などなど。

同じ商品を取り扱う会社が非常に多く存在する業界です。
我々、アサヒ工業も他者と同じく同等の商品を製造し販売、取付施工までを一貫して請け負っています。

各社に特色があると言えば確かにあります。
しかしながら、扱う商品の多くはどの会社を選んだとしても、大きな品質の差はなく。形状も見た目ではわからない程度に似ている商品ではあります。

各社営業と工事部を持ち、お互い切磋琢磨、しのぎを削っています。

今日も新規のお客様を訪問した際に「他社と御社の違いは?」と問われ、答えにつまりました。
「同等品で施工も問題なく納めます。」
結局はこれしか言えない。
挙句の果てに、「値段なら他社には絶対負けません」と自分から言ってしま位相になりました。

同じ品質の商品を問題なく納める。
非常に当然のことを売りにし、他社がミスをして自社の製品を採用してもらうのを待つような姿勢は、ねばり強いと言えばそうですが、消極的であると思います。

長年業界が抱える課題は、形状の革新的な変化もなく各社が値段競争の末、勝った負けたのシェア争いに終始している点であると個人的に感じるのでその点を打破していくことが成長の鍵だと個人的に思っております。

後発のメーカーは当たり前のように価格破壊を誘導し、シェアを奪いつつ売り上げを拡大させていく。
当社もかつては同じスタイルで売上をのばしていった経緯は同じです。
気持ちもわかります。

しかし、いつまでも同じことを繰り返すのであれば徹底的にコストを抑える工夫を考え、価格競争について来れないメーカーを淘汰していく手段が効果的とも思えてきます。

もう少し建設現場に出入りし、元請の現場代理人様と懇意にできる立場にある我々が価格競争だけで争う必要があるのか疑問です。

製品を納品する以外に、サービスを提供する力を蓄えないといつまでたっても横並びの製品を価格を下げて売り切るスタイルから抜け出せないと思われます。

じゃあ具体的に何をするのか、革新的なサービス?テクノロジーを駆使する?

製品の改良には限界があり、マイナーチェンジを繰り返すだけでは他社を圧倒する売上は難しいのでは。
マイナーチェンジの自動車をいつまでもユーザーは購入するのだろうか。

もう少し、設置後の製品に対して売上をあげるポイントを設けるべきではないでしょうか。

メンテナンス費を収益の柱にするためにエスカレーター・エレベーターのように納品後の売上機会を売るような、将来の売上のための製品である必要が生まれています。

広告の収益をあげるために、広告媒体を載せることができる製品を開発するなども有効な手立てではないのか。

木を売るのではなく、果実を売る。
この業界に求める革新的な変化は、売上のポイントを一過性に終わらせず継続的に売上を発生できるサービスの創造と個人的に強く感じます。

明日は木曜日、週の半分が終わった営業実績を頭に浮かべながら後半も攻めていこうと思います。

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